商店街イベントの成功に必要な要素とは

DaVinciでは、現在商店街の活性化に向けた取り組み支援をしております。
商店街振興イベントでは100円商店街やまちバル、まちゼミといった取り組み事例が有名です。
特にバルイベントなどは皆さん参加されたことがあると思います。
今回はこういった商店街イベントを成功させるために必要な3要素についてお話をさせていただきたいと思います。

1.リーダーがいる
商店街でイベントを実施するとしても、すべての会員が右向け右で、計画通りに行動をしてくれるということはあまりありません。商店街組織として組織化はしていますが、実態的には独立した企業や個人の集まりであるため、商店主たちはそれぞれの立場で判断行動をしています。そのため、まとめ上げて全体で行動するためには、個別の依頼や根回しが重要になります。

さらに行政や近隣住民団体、中核店舗(スーパーなど)等との調整も必要になります。
よってこれらを実施できる人脈・能力を持つリーダーの役割が非常に重要になります。具体的には組合の会長や、内容によっては青年部組織のリーダーなどが該当します。リーダーが活動しやすいように、中小企業診断士等専門家のアシストも有効であると考えます。

2.バラエティある運営メンバーがいる
まず知っておいていただきたいことととして、商店街イベントで事務局運営など手伝いをしている人はほとんどが近隣商業者によるボランティアであるということがあります。
商店街振興組合等の組織は組合員からの会費のみで成り立っていることが多い(つまり贅沢をできるお金はない)ため、広告代理店等の企画会社へのイベント一括発注をすることは困難です。よって組合員による手作りイベントにならざるを得ない状況であります。ということは、上記リーダーの旗のもと、頭動かし汗をかいてイベントを盛り立てるメンバーが必要になります。また、メンバーが固定化されているとイベントがマンネリ化する恐れもあるため、定期的な新陳代謝があるとさらに有効です。

3.アクティブ(参加店)比率が高い
せっかく素晴らしいイベントを実施しても、参加店舗が歯抜けになっており地域全体での盛り上がりに欠けてしまっては元も子もないありません。店舗経営者も高齢化が進んでいることから、商売に消極的になっている店舗も多く、事務処理が複雑なイベントであった場合は参加店が大幅に少なくなってしまう恐れがあります。対策として事業説明を個別に実施したり、事務補助の人員を支援するなどの方法はあります。

3要素ということでご紹介をしました。共通点として、商店街を形成するのは店舗でもアーケードでもなく、人であるということであります。商店街を来訪するお客様であり、活発な経済活動を営む商業者であり、それを支える行政であり、これら人々の力が商店街、ひいては街の活性化のカギを握っていると考えられます。

反対意見として、潤沢な予算があれば広告代理店を雇って大胆なプロモーションや有名タレントを使用した集客イベントなどができ、たくさんの人が来るかもしれないという考えもあります。昨今は助成金でプレミアム商品券を発行するなど巨大な予算規模の事業もありありました。しかしお金で作った事業や組織はお金がないと維持できません。強固な組織は人と人のつながりから生まれるものであるものであるというのは企業だけでなく、商店街の世界でも正しいのではないかと考えます。

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