ポカミス対策:念押しの大切さ

先日の話、客先へ向かう際に起きた出来事です。顧客事務所は、最寄り駅から顧客社用バスまたはタクシーで30分程度移動に要する立地にあります。普段、始業時間に間に合う社用バスは従業員でほぼ満席になるため、顧客担当者が車で送迎してくれていました。

当初、お互い慣れない間は、訪問前日に時間や待ち合わせ場所の確認をメールと電話で念を入れて確認していました。しかし、何回も訪問する内に、お互い慣れてきたため、訪問前日の確認を省略し、客先業務終了時と帰りの車の中で次回最寄り駅での集合日時の確認を行うようになりました。

しかし、ある日、業務進捗の関係より、次回訪問時間を普段よりも1時間早い時間へ変更しました。そのときも従来通りに業務終了時と帰りの車の中で次回の集合日時を確認しました。ところが当日、いつも約束の時間の10分前には必ず到着しているはずの担当者が来ていません。最初は渋滞に巻き込まれ到着が遅れているのだろうか?と待っていました。しかし、10分経っても到着しないため、心配になり担当者の現在地を確認するため担当者へ電話をしました。
すると、担当者は、「これから車で事務所を出発しますが、電車でも遅れているのでしょうか?」との返答。担当者は、訪問日は間違えずに覚えていたものの、集合時間の変更を忘れるポカミスをしていました。
私自身、顧客担当者は今まで迎えに遅れたことがありませんでした。いつもと集合時間が違うので、事前連絡が必要かな?と思いつつも、油断して大丈夫だろうと念押しをしなかったことが最終的に遅刻するという失敗につながり、顧客担当者共々反省しきりでした。

このようなポカミスは、人間誰でも起こしやすいものです。特に普段問題なくできている業務で、変更が発生した場合、今回の事例のようなポカミスが発生しやすくなります。

しかし、ポカミス=失敗でないことに注意してください。ポカミスが発生しても、ミスに途中で気付けば、修正により、失敗を回避もしくは失敗の程度を低減できる可能性が高まります。今回の事例でいうと、集合時間を間違えるという担当者のポカミスに対し、前日に念押しで集合時間の確認を行っていれば、担当者は集合時間を間違えて覚えているというミスに気付くため、当日遅刻するという問題は回避できます。

以上より、普段と異なる変更が発生する場合は、面倒に思わず、念押しして事前に確認することをお勧めします。